【解剖 政界キーマン】日本維新の会代表 橋下大阪市長(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

記事をシェアして頂けると嬉しいです

ブログ更新をしばらくお休みしていましたが、今日から復帰します。

維新分党でコメントをする鈴木氏:http://youtu.be/GLUc8Z5V8MY

(引用:8/16 zakzakより)
【解剖 政界キーマン】地域主権の理想実現へ再び風起こせるか
日本維新の会代表橋下徹大阪市長

 日本維新の会の橋下徹(大阪市長)代表は「原点回帰」を決断し、いま着実に階段を上りつつある。立ち位置は「非自民」「野党」だという。

 「2012年衆院選で勝利してから、方向性を見失った。維新は本来、地域政党。地域から国の統治の仕組みを変える、つまり大阪都構想をやって全国に波及させる。野党であり改革勢力だったが、旧太陽の党と合流して国政に振り回された。支持率も下がり、埋没感を痛感していた。そこで、石原慎太郎氏らと決別し、原点へ回帰した」(大阪維新幹部)

 橋下氏は現在、大阪都構想にすべてをかけている。大阪市議会や府議会の自民、公明、民主各党は当然反対だ。7月には条例改正や手続きの無効化などで、都構想設計図を白紙にしようと仕掛けてきた。橋下氏は、維新の松井一郎(大阪府知事)幹事長らと再議などで対抗している。

 一方、国政では野党の立ち位置を選んだ。なぜなら、安倍晋三政権には「地域主権」はやれないからだ。

 「霞が関の権限に、地方自治体がぶら下がっている上意下達の統治の仕組みを変えることなど、官僚は絶対に認めない。これとタッグを組んでいる自民党だって同じだ」(野党幹部)

 ならば、これに挑戦する維新は、反自民であることが必然だ。

 橋下氏の政治手法と性格について、維新国会議員は「リアリズムと理想を使い分けること」だといい、こう続ける。

 「橋下氏は地域主権という理想を実現するために、現実的に何をすべきかを考える人。その結果、野党が結集して自民党政権に攻め入るしかないと。そう判断したら後は早い。松野頼久氏などを通じ、結いの党以外に、民主党などにも接触している」

 最近では、維新の若手議員が、生活の党の小沢一郎代表と3回にわたって懇談し、選挙協力など話し合っている。橋下氏も了解しており、小沢氏は「橋下氏はリアリスト。野党がまとまるしかないという現実を分かっている」と評した。

 連合幹部も「集団的自衛権などで、発言が変わってきた」と橋下氏の政治手法をこう語る。

 「今月6日、市職労へのアンケートが不当労働行為だと中労委が認定した。橋下氏はすぐ、労組に頭を下げて謝った。あの潔さを自治労幹部も褒めていた。組合とケンカもするが、協力することで互いの利益になるなら、一転笑顔で握手を求めてくるだろう

 維新スタート時の「何かを変えてくれるかもしれない」という“期待の風”を、橋下氏はもう一度起こせるのか。 (政治ジャーナリスト・鈴木哲夫)(引用ここまで)

トップへ戻る