4/4 橋下氏 Twilog 「朝日社説と小沢一郎について」

記事をシェアして頂けると嬉しいです

引用

4月4日朝日新聞社説。朝日がもうフラフラになっている。これまで朝日は決定できない民主主義を絶対信条としていた。多数決の否定。永遠の議論。全会一致。少数意見の絶対尊重。思想良心の自由の絶対視。とにかく何でも話し合え。合意しろ。それが民主主義でないことにようやく気付き始めたらしい。

しかしこれは朝日新聞の根本哲学にかかわることなので、社内でも全く整理がついていないのであろう。哲学の変更に伴う混乱期か。支離滅裂を通り越しているが温かく見守ってあげるしかない。朝日新聞は、僕や維新の会の府議会での行動について横暴だと繰り返してきた。特に、君が代起立斉唱条例について

1、府議会で最後は多数決で決したが、朝日はもっと議論を尽くせ!と批判。維新の会は十分議論を尽くしたと判断して多数決を行った。朝日は消費税では多数決に従えと言う。どっちなんだ?2、そして決定されたことに不満だからと言って反対することは民主主義が泣くと小沢先生を批判する。は~~~っ?

統一地方選挙で候補者を立てて一定の議席数を確保し、そして知事選、市長選を乗り越えて、さらに市議会では維新の会は少数会派なので他会派の賛同を得て成立させた君が代起立斉唱条例。膨大な労力をかけて成立した大阪のルール、決定だ。それを平気で無視する教員を何故批判しない?

結論に不満だからと言って反対することは民主主義が泣くとの社説。その通りですよ。それが民主主義、決定できる民主主義だ。その言葉を不起立教員にも向けなさいよ。おそらく君が代は別問題と朝日は言うでしょ。でもそれは朝日の価値観にし過ぎない。君が代は起立斉唱すべきという価値観もある。

価値観をぶつけ合い続けても決定できないことがある。だから議論をした上で多数決で決定する。決定したことは反対の者も従う。これが民主主義。これまで朝日が言って来てことと真逆だね。でも朝日の決定できない民主主義では日本は持たないとやっと気付き始めた。

そう言えば、君が代起立斉唱条例は維新の会のマニフェストに書いていない!と朝日は批判していた。そうであれば消費税のことは、民主党のマニフェストに書いていないどころか、消費税を上げないと民主党は言っていた。それについてはどうなんだ?

君が代の起立斉唱は個人の思想良心にかかわると朝日は強弁するかもしれない。しかし消費税を上げるかどうかも思想良心にかかわる。そして起立斉唱させられる不利益と、消費税が上がる不利益は、言わずもがな、消費税が上がる不利益の方がとてつもなく大きい。

大阪府、市教育委員会が君が代の起立斉唱を決定し、さらに大阪府、市の条例で起立斉唱が決定された。そして教育委員会は教員に起立斉唱を具体的に命令した。それにもかかわらず不起立教員は自らの思想良心を盾に決定・命令に従わない。そんなことが許されるなら、小沢先生の行動は当然許されるはず。

国のかたち、統治機構の変革をなにもせず、年金制度の抜本的改革もしない。これまでの制度をそのまま前提としているだけ。そしてカネが足りないからとりあえず消費税を上げる。5%アップでも足りないことは皆分かっているのにそれを封印。そもそも消費税を社会保障目的税にしている国はない。

消費税は地方税にすべき。その代わり地方が国からもらっている地方交付税を廃止。地方の財源不足は地方の責任で消費税を上げる。その他道路特定財源などを仕事とともに地方に移譲。このような統治機構の変革を小沢先生は考えていらっしゃる。不起立教員の思想良心よりもはるかに重い政治的信条だ。

そもそも民主党のマニフェストには消費税増税の記載は一切なし。記載がなくても時の状況で政治家は行動を起こせると言うのが僕の考えだが朝日新聞はマニフェストに書いていないことはするな!と猛批判してきた。民主党は色々言い訳しているが、一般人の理解では消費税は上げないとはっきり言っていた。

統治機構も年金制度も抜本的な変革はなにもない。そんな中でカネが足りないから消費税を上げるって、そんなの通るわけがない。小沢先生の行動の方が民主党の議員としては筋が通っている。そもそも野田首相が消費税増税を掲げて代表選に出たことが間違い。これは国民との約束違反だ。

朝日新聞はまだ民主主義が分かっていないようだ。野田首相は消費税を唱えて代表に選ばれたことを、小沢先生が従う根拠にしているが、それは民主党内部の話し。民主党内部の話しよりも政党は国民との約束、対外的約束が一番重要だ。民主党はその理解が不十分だ。

だから国内問題と外交問題もごちゃまぜにしてしまった。国内問題で海外との約束も簡単に反故にした。今回は国民との約束まで、党内の代表選の事情で反故にするつもりだ。どちらに政治家としての理があるか。それは小沢先生に決まっている。

もし国民との約束を反故にするなら、選挙で政権を作り直さなければならない。これも民主主義の当り前の原則だ。なぜメディアはこんな簡単に民主主義のルールを反故にするのか。どう考えても選挙前の増税決定なんてあり得ない。それがメディアは皆増税の大合唱。

僕は消費税増税を否定しない。ただ今の民主党の増税には反対だ。消費税を地方に渡して、地方の判断で増税することには賛成だ。その前に国会議員の歳費も定員も削減。公務員の給料も削減。年金は抜本的に改正。そういうことを訴えて選挙をやってからの増税でしょ。選挙なくして増税法案はあり得ない。

マニフェスト至上主義はおかしいとメディアは言うが、そうであれば選挙を踏まないとダメでしょう。微修正なら良いが、民主党のマニフェストは完全に反故になった。これも言い訳はできない。マニフェストは単なる学者のレジュメとは違う。選挙を踏まえた国民との約束だ。

だからマニフェストの書き方は気を付けなければならない。行政でしかできないような政策の羅列は厳禁。政治家が行政を動かすための方針。これがマニフェスト記載事項。いずれにせよ、政治家としては小沢先生に理があるのは明らかだ。増税が必要なら選挙を踏まえるべき。

党内手続きの代表選と国民との約束の総選挙を朝日新聞はごっちゃにしている。民主党の代表選はマニフェストに縛られる。そのマニフェストがダメなら面倒でも選挙と言う手続きを踏まえなくてはならない。小沢先生が民主党の決定に従わなければならないという朝日新聞は狂っている。

posted at 23:03:07

(橋下氏 twilogより)

トップへ戻る