「総合区を先に導入しておいて特別区の賛否を問う」吉村・大阪市長インタビュー(朝日新聞・大阪)

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大阪の朝日に載ったインタビューです。

大阪)吉村・大阪市長インタビュー 総合区の先行導入を:朝日新聞デジタル

(引用)
 大阪市の吉村洋文市長(41)が就任して19日で1年。成果と今後の課題について聞いた。

 ――1年を振り返ってどう自己評価しているか。

 橋下(徹・前)市長のときは中盤から後半は議会との対立で、(条例案などの)否決が続いた。選挙で約束した、議会との粘り強い合意形成は一定程度できたと思う。その結果、府と市の統合案件、それぞれ議会の意見も採り入れることで大学だったり、研究所だったり、可決につながった。

 ――逆に市議会に譲り過ぎだと、大阪維新の会の支援者に懸念もあるようだ。

 基本的な進め方、考え方として、何と比較して政治を進めるか。例えば市営地下鉄の民営化なら、現状は完全公営だ。それでいいのか。可決に3分の2以上の賛成が必要なら、自民党の意見も採り入れるしかない。今よりも一歩でも二歩でも良くするのが政治の役割だ。大事なのは根本にある政治思想、理念を曲げずに前進させること。評論家ではない。公約を実行する責任がある。

 ――最大の山場は来年から本格化する大阪都構想への再挑戦。戦略は?

 妥協が成り立つ政策ではない。議会と正面からぶつかる中でどう進めていくか。公明党は大阪の大改革を総合区でやりましょうと言っている。公明党は本気で考えている。だから総合区というのは最大限受け入れる。その代わりこちらの政策に一定の理解をしてもらってもいいのではないか。どこまで行けるか、やってみないと分からない。

 ――総合区も年度内に区割り、来年8月に具体案を示すと。特別区の住民投票までに総合区導入の議決まで終えておくべきか?

 議決までやっておくのがベストだ。特別区と総合区のどちらかを選ぶ住民投票はできない。総合区を先に導入しておいて特別区の賛否を問う住民投票を実施して、どちらがいいか判断してもらえばいい。

 ――記者会見が月1回のときもあり、市長の発信力不足を指摘する声も。

 前市長と比べたら誰でもそうなる。これまでは議会の批判は一切してこなかった。対立した方が発信力につながる。その意味では今後の大都市制度改革では対立することが増え、発信にもつながっていくだろう。

 ――吉村市長のこだわりとして幼児教育の無償化がある。5歳児に導入し、4歳児にも来年度から導入する方針だが、財源的に3歳児への導入は難しいか。

 要検討。本来は3歳児にも広げるべきだが、他方で待機児童解消の問題もあるから合わせて考えていく。

 ――前市長からアドバイスを受けることは。

 不思議なほどにない。都政や国政の話はするけれど、大阪の話はしない。橋下さんもバトンタッチしたから自分が言うのは違うと考えているのだと思う。

 ――政界復帰すると思うか。

 大阪市の吉村洋文市長(41)が就任して19日で1年。成果と今後の課題について聞いた。

 ――1年を振り返ってどう自己評価しているか。

 橋下(徹・前)市長のときは中盤から後半は議会との対立で、(条例案などの)否決が続いた。選挙で約束した、議会との粘り強い合意形成は一定程度できたと思う。その結果、府と市の統合案件、それぞれ議会の意見も採り入れることで大学だったり、研究所だったり、可決につながった。

 ――逆に市議会に譲り過ぎだと、大阪維新の会の支援者に懸念もあるようだ。

 基本的な進め方、考え方として、何と比較して政治を進めるか。例えば市営地下鉄の民営化なら、現状は完全公営だ。それでいいのか。可決に3分の2以上の賛成が必要なら、自民党の意見も採り入れるしかない。今よりも一歩でも二歩でも良くするのが政治の役割だ。大事なのは根本にある政治思想、理念を曲げずに前進させること。評論家ではない。公約を実行する責任がある。

 ――最大の山場は来年から本格化する大阪都構想への再挑戦。戦略は?

 妥協が成り立つ政策ではない。議会と正面からぶつかる中でどう進めていくか。公明党は大阪の大改革を総合区でやりましょうと言っている。公明党は本気で考えている。だから総合区というのは最大限受け入れる。その代わりこちらの政策に一定の理解をしてもらってもいいのではないか。どこまで行けるか、やってみないと分からない。

 ――総合区も年度内に区割り、来年8月に具体案を示すと。特別区の住民投票までに総合区導入の議決まで終えておくべきか?

 議決までやっておくのがベストだ。特別区と総合区のどちらかを選ぶ住民投票はできない。総合区を先に導入しておいて特別区の賛否を問う住民投票を実施して、どちらがいいか判断してもらえばいい。

 ――記者会見が月1回のときもあり、市長の発信力不足を指摘する声も。

 前市長と比べたら誰でもそうなる。これまでは議会の批判は一切してこなかった。対立した方が発信力につながる。その意味では今後の大都市制度改革では対立することが増え、発信にもつながっていくだろう。

 ――吉村市長のこだわりとして幼児教育の無償化がある。5歳児に導入し、4歳児にも来年度から導入する方針だが、財源的に3歳児への導入は難しいか。

 要検討。本来は3歳児にも広げるべきだが、他方で待機児童解消の問題もあるから合わせて考えていく。

 ――前市長からアドバイスを受けることは。

 不思議なほどにない。都政や国政の話はするけれど、大阪の話はしない。橋下さんもバトンタッチしたから自分が言うのは違うと考えているのだと思う。

 ――政界復帰すると思うか。

 本人は国会議員になりたいとかは今は全然考えていないと思う。新たな政治的課題とか、燃えたぎる何かが出てくれば別かもしれないけれど、今は大阪の改革がどうなるか見届けたいと考えていると思う。(聞き手・今野忍)

吉村市長「マンション内児童相談所 反対受け計画断念」定例会見 2016.12.19

大阪市市政 「総合区・特別区(新たな大都市制度)に関する意見募集・説明会」を24区で順次開催しています(大阪市)

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