今までは「なるかも」と言う見方が大勢でしたが、相手方の抵抗も虚しく、あっさり決着がついてしまいました・・・
びっくりです。
「元BBCのベテラン・ジャーナリストがトランプ旋風を読み解く」
と題したドキュメンタリーが先日放送されました。
橋下さんは
「トランプ大統領でも悪くはない」(プレジデントオンライン)
東さんも
東国原氏「好きです!最初からトランプ派です」 TVタックル 2016.4.24
と、言っているトランプ氏。
興味本位でなく、しっかり考える為にこのドキュメンタリーを観てみました。
「The Mad World of Donald Trump」
(二ヶ国語ですので、片方の音を絞ると聴き取りやすいと思います)
そして、ハッとするくらい大きな事に気づきました・・・
◇
ニュース映像でいつも映っている、トランプ氏の集会でみんなが掲げているボード。
STANDS WITH
T R U M P
(トランプと立ち上がる)
と言う文字があるのは知っていました・・・
この動画でその上の文字がハッキリ読めて愕然としました!
the silent majority
サイレントマジョリティー「モノ言わぬ多数派」と訳されます。
私なりに言い換えると、特定の政治団体に属しない、支持していない人々・・・
日本で言う所の「無党派層」に近い人達でしょうか。
(厳密には、一応共和党支持と言う事になっているが、今までそんなに政治に関心が無かった人々)
「モノ言わぬ多数派は、トランプと立ち上がる」
無党派層、日本でも多数派を占めています。
この人達が動いた時は、政治体制を一変させてきました。
そして、支持する人達の様子を見た時・・・(14:30)
ビビっと来ました!
あの時の「大阪」と一緒だと
(ここからはチョット長くなります。読み終わるまで10分位)
無党派層は、政治に対して直接の利害関係の無い人々。
既得権益とは無縁の人々。
政治が自分の仕事・収入・生活に、すぐに影響する訳じゃない。
どうしても政治への関心度は薄くなる。
そういう人達だから動く時は、そこまでさせる「何か」が必要になってくる。
・政治不信・不満・不安があふれ、なおかつ、それが変わらないと言う閉塞感が充満している。
・メディアが、それを変えてくれそうな人物(政党)を、ニュースのみならず「ワイドショー」でも取り上げる様になる。
→ここが非常に大事。残念ながら無党派層にはここまで取り上げないと届かない。
・そして、無党派層(我々)の政治不信・不満・不安は何が原因なのか?どうすれば良いのか?
分かりやすく、刺さるようなフレーズを発信する。
(トランプ氏の主張は時代錯誤と言われてますが、敢えて、政治に関心の薄い人達のレベルに合わせて発言しているともとれる。私には真意は図りかねますが・・・(汗))
もう、お分かりですよね(^^)
「ふわっとした民意」
覚えてますか?
橋下さんが言ったこの言葉。
今更ながら、この意味を理解しました・・・
政治体制を変えるには
「ふわっとした民意」(無党派層)を動かすしか無い!
そして、それはメディアに注目され続けないとダメという事も・・・
これは、アウトサイダー(政治・官僚の世界以外の人・よそ者・部外者)で、
特に、メディアが取り上げたいと思う人じゃないと不可能。
橋下さん、東さん、そしてトランプ氏。
みんな、テレビに出ていて人気があった(今もある)。
無党派層に不満が渦巻いている時、
どうすれば解決できるか?
琴線に触れる分かりやすい過激な発言をし、(批判はされていても)テレビでしょっちゅう取り上げられる。
それが無党派層の目に止まり、共感を呼ぶ。
さらに「この人が勝つかもしれない」と期待を持てる力がある。
こうなると、途端に無党派層が重い腰を上げ、こぞって投票に行き、政治体制をひっくり返す。
まさしく大阪で8年前と見た光景
何の実績もない、アウトサイダーの橋下さんに、無党派層がこぞって投票した。
橋下さんの場合は、知事になってから、刺さるフレーズを発信し始めた。
そして、言った事を実行してみせた。
(実は2009年民主党も、無党派層が動いて近い形で政権交代を起こした。
言うまでもないが、あの体たらくで「ふわっとした民意」は失望しあっという間に離れることになる。)
話を戻して・・・
大阪の「ふわっとした民意」
その受け皿として、「大阪維新の会」が作られる。
「既得権益を持たない側」
つまり無党派層の側を向いた政党。
今まで無かった、本気で未来を見据えた政策を中心に置く政党。
改革をし続け、それに共鳴した無党派層が徐々にを恒久的な支持層に変わっていく・・・
やがて大阪では、
自民・共産・民主の「既得権を守る側」と、「既得権にメスを入れて改革する」大阪維新とで完全に勢力が2分され、選挙のたびにぶつかることになった。
言ってみれば、新たな「2大政党制」が出来上がってしまった。
◇
the silent majority「サイレントマジョリティー」の目を覚まさせたトランプ氏。
民主党候補・ヒラリークリントン氏との戦いは
大阪で見た、平松氏との市長選また都構想住民投票の時の様に、既得権側は何でもありの、壮絶なものになるでしょう。
トランプ氏、暗殺される可能性もあるかもしれません。
橋下さんがそうであったよう様に・・・
既得権側は守る為なら何でもしますからね・・・
大統領選挙本選
そして
トランプ氏が大統領になったら、本当に改革出来るのか?
橋下さんになるか?
(日本の)民主党になるか?
これから、目が離せないですね!
P.S.
この動画を観て、恥ずかしながら「維新の初心」を思い出しました・・・
思えば、京都3区補選
私は、どうすれば勝てるか当選できるか?しか考えていませんでした・・・
なので安易に、入れる先のない自民支持層が反民進で維新に入れてもらえたら・・・と考えました。
バカですね・・・もしそれで勝てたとしても何の意味もないのに・・・
忘れてました・・・
維新は堂々と無党派層に訴えて、票を入れてもらわなければならない事を・・・
負けを恐れてはいけない!
選挙は、維新の主張を聞いてもらえる数少ないチャンスですよ!
まだ、畑も耕していないのに、芽が出て花が咲き実がなる訳無い。
今は、すぐに結果が出なくても、地道に維新の政策・精神と心を訴えていくしかない!
◇
安倍首相が命がけで政権運営している今は、野党が言う程、無党派層に不満はない。
将来、もし何かあって安倍首相が退陣を迫られた時、
無党派層が託せる政党は??
やっぱり自民党?
まさか民進は無いでしょう。もちろん共産も。
結局、日本は既得権側に食いつぶされてオシマイ。
その時、維新はしっかり無党派層の受け皿になれる様、全国各地で土台を作っておかなければならない。
おおさか維新は、国会・選挙を通じて地道に有権者に訴えていく。
だから、橋下さんは各地の講演会やテレビ等のメディアで、精力的に発信しているんだと理解しています。
今は、辛抱・耐えて未来の為に頑張る時だと思います。
(つたない文章、最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m)