「選挙に行っても、何も変わらない」って言葉…
意外と、良く聞くんですよね…
投票に行くのが面倒だから、その言い訳…
政治に疎い(難しくてよく分からない…)ので、どこに投票して良いか分からない…。その話題を避ける為の予防線に…
自分のたった1票が、世の中を変えるとは到底考えられない。だから行っても行かなくても一緒。
自分は世の中や政治が、分かっているんだと勘違いしている?
一度もしくは数回、投票に行ったが、投票した候補が、お話にならない得票数で、心が折れた…
などなど…色々意見はあると思います
前回、昨年末の衆院選。(全体の投票率59.3%)
20歳代の投票率は37.89%。それに対し、
60歳代の投票率は、驚愕の74.93%!!。
「選挙に行っても、何も変わらない」と言う人がいるのに、
なぜ、60歳代(もしくは高齢者)は、一生懸命、投票行く事のか?
まず、このグラフをご覧下さい。
(衆議院議員総選挙年代別投票率の推移)
まず、分かるのは、近年、20,30歳代の投票率が、他の世代と比べて明らかに低い事。
しかし、昭和42年(今から46年前)、20歳代の投票率は、70歳代よりも多く、約67%もあったんです!
(30歳代は、何と約78%!)
その後、若い世代の投票率は下降の一途…
その当時、20歳だった人は、今は66歳。(投票率は67%→75%)
その世代の方々は、投票し続けているのです。
何故か?
丁度、この世代は「団塊の世代」と呼ばれるベビーブームに当ります。
他の世代より人口ボリュームがあった訳です。
この世代の票が、当落に大きく影響したのは、想像に難くないですね。
候補者は、この世代を意識した政策を提示し、そして、そこに投票した…
この世代の(おおよその)投票率の推移…
67%(昭和42年) → 77%(昭和51年) → 78%(昭和61年) → 71%(平成8年) → 83%(平成17年)
この世代の方々は、自分達に有利な政治状況を「変えない為」に、ずっと投票し続けているのです。
この状況を変えるには、若い世代の投票率が飛躍的に伸びて、この世代を凌駕する必要があります。
しかし、今の投票率を考えると、確かに、難しい気がします…
「選挙に行っても、何も変わらない」
今のままでは、その通りだと思います。
でも、変える方法が選挙しかないのも事実です。
約46年前、今より遥かに情報も少なく不便だったにもかかわらず、当時の若者は投票に行きました。
そして今、高齢者と言われる方々にも、今の政治に疑問を持っている人もいます。
若い世代と併せて、ある程度のボリュームになれば、政治家も意識せざる得ないでしょう…
これから、さらに若い世代の有権者は減って行きます。
一刻も早くしないと、ますます難しくなります…
「選挙に行っても、何も変わらない」のか
「選挙に行かないから、何も変わらない」のか…
若い世代には、今、本当に考えて欲しいと思います…
関連動画:「君は年金をもらえるか?」池上彰 動画