大阪3区・公明と共産、幻の「橋下包囲網」

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今日の読売に載った記事です。(webで掲載されたら・・・と思ってました)
元記事リンク:「橋下人気」地元で健在

大阪市会野党(公明・共産・民主)、「反維新」の結束は、より強くなった様です・・・

(読売新聞より引用)
衆院選ルポ – 「橋下人気」地元で健在

大阪3区・幻の維新「包囲網」

 曇り空とは裏腹に、「台風一過」のような晴れ晴れとした表情だった。

 「私の相手になろうかという方が、出馬を断念することになった」

 26日午後、大阪市住之江区の市営住宅前で街頭演説した公明党大阪府本部代表、佐藤茂樹の語り口は、数日前までの絶叫調とは打って変わり、終始落ち着いたものだった。

 口調が和らいだ理由は、出馬の構えを見せていた維新の党共同代表の橋下徹が23日、不出馬を表明したためだ。かつての勢いを失ったとはいえ、大阪市長を兼務する橋下の人気は地元では脅威だ。共産党の渡部結との一騎打ちの構図が固まり、佐藤の心境に変化が生まれたのは間違いない。

 そもそも、橋下が出馬を考えたのは、看板政策である大阪都構想をめぐる公明党への「遺恨」による。

 2012年の前回衆院選で、日本維新の会(現維新の党)は、都構想への協力を得るため、公明党が候補を擁立してきた大阪と兵庫の計6選挙区に維新候補を立てず、橋下自身も佐藤ら公明党候補の応援に入った。

 ところが、公明党はその後、都構想を進める橋下の手法が強引だとして反対に転じ、都構想は暗礁に乗り上げた。激怒した橋下は今回、6選挙区に対抗馬を立てる方針を表明し、自らも出馬に向けてポスターや選挙カーの手配を進めた。

 公明党の危機感は並大抵ではなかった。大阪・兵庫の6選挙区は「常勝関西」の異名を取る地元創価学会の強固な集票力に支えられた金城湯池だ。しかし、民主党が政権交代を果たした09年衆院選では全選挙区を落とす不覚を取った。「橋下旋風」が吹けば、「悪夢の再来」(党関係者)となりかねない。

 何としても議席を死守したい公明党は一時、維新側との協議を通じた「衝突回避」も検討したが、地元議員らは「今さら維新と手は結べない」と反発を強め、立ち消えとなった。橋下が出馬した場合は、全国の党所属議員を挙げて総力戦で挑む腹を固めていた。

 佐藤は21日の衆院解散後、すぐさま大阪に戻った。本会議場で万歳三唱をした約4時間後には街頭に立ち、「常勝の源流、大阪3区の牙城を守らせてください」と声を張り上げた。

 市議レベルでは「橋下包囲網」づくりも模索した。公明党市議団幹部は今月中旬、共産党市議団幹部にひそかに会い、「橋下が出てきたら、候補取り下げをお願いできないか」と打診した。両党は全国的には対立することが多いが、大阪では「反橋下」の立場で一定の信頼関係がある。共産側は応じなかったが、「『反維新』キャンペーンを展開する」と共闘を約束した。民主党の有力市議も「結束して橋下と勝負しよう」と包囲網の輪に加わった。

 「大阪のためになると判断した。出ないという選択肢がベストだ」

 橋下自身は、不出馬の理由について、そう語るだけだ。公明党への遺恨が消えたわけではなく、今後、どんな動きに出るのか読めない部分もある。ただ、不出馬という転機を迎え、「維新の勢いはしぼむ一方だ」(公明党市議団幹部)との楽観論が広がっている。(続く・・・)

(続き)
大阪2区・知名度頼みの「国替え」

 維新の党の椎木保は25日午後、大阪市阿倍野区で初めてマイクを握った。

 「橋下徹と心中する覚悟で、国政に取り組む」

 約35分間の街頭演説で、自分の名前を売り込む代わりに、「橋下」を16回も連呼した。期待された橋下の国政転身は見送られたが、縁もゆかりもない大阪では、その知名度が頼りだ。

 民主党と候補者をすみ分ける選挙区調整のため、千葉13区から大阪2区への「国替え」が党から打診されたのは6日前。大阪入り後はホテル暮らしを続け、名刺には「千葉県総支部代表」の肩書が残る。

 事務所は、維新の大阪市議から間借りした。選挙区内に9人いる維新の地方議員がサポート役となり、急ピッチで準備を進める。

 対する自民党の防衛副大臣・左藤章は前回、維新旋風が吹いた大阪でも選挙区を勝ち上がった強敵だ。苦戦は必至だが、椎木は悲壮な決意を固めている。

 「橋下さんの発信力で国会議員にしてもらった。どこで出ても、橋下維新のために捨て石になる思いだ」
(引用終わり)

2区の椎木さん、何とか上がって欲しいですね!

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