西川のりおさん「これからは、大阪の府民、市民が自分でタブーに手をつけないといけない。」

都構想否決から、(心の底から嬉しかったのか?)連日、浮かれた記事を載せ続けた朝日新聞。

5/23、3人の識者?の、橋下さんに対する論評が載りました。
(耕論)「橋下徹」を語ろう 想田和弘さん、谷口真由美さん、西川のりおさん(朝日新聞)

浮かれ記事の中、唯一、興味を引いた西川のりお師匠の論評を載せておきます。

(一部引用)
 ■表舞台離れ「伝説」になれ 西川のりおさん(漫才師)

 「橋下徹よ、伝説になれ!」と言いたいです。そのために必要なことはたった一つ。どんなに待望されても大臣にも国会議員にもならず、そして何百万円積まれても、昔からのつながりで頼まれても、テレビには一切出ないこと。

 記者会見で言った通り、弁護士と、やったとしても講演ぐらいの活動だけに専念したら、伝説になります。山口百恵になれます。そこでテレビのコメンテーターなんかやったら、全部パーです。

 もともと、ものすごい目立ちたがり屋。しかも目立ち方をよく知っていて、とても上手です。それはテレビに出ていたとき、台本にコメントの案を五つも六つも真っ黒になるまで書き込みして、放送作家が用意したことは一切使わないといった努力で身につけたものと聞いてます。

 賛成と反対をハッキリさせて、さらに注目を集めるのも上手ですね。われわれ大阪の芸人には、「師匠、師匠」と言葉だけでなく実際に会っても敬意を払ってくれます。それが大学教授とかマスコミの人に対してはものすごい批判をするでしょう。本能的に味方にすべきか、敵にすべきかをハッキリさせるんですよ。

 そんな人ですから、一切テレビに出ず、政治からも離れるのはつらいと思います。

 それでも、ぜひ伝説になって欲しいです。なぜなら、大阪は財政ひとつとっても、このままではいくら税金を上げても追いつかない状態。問題だらけです。大抵の政治家は、人気の出ない政策や次の選挙の票に結びつかないことは言い出さない。それがタブーになっていました。

 ところが橋下徹はいろんなタブーに手をつけた。それは間違いないですわ。ただ問題の種をまいて、賛否を際だたせて、かき混ぜるだけかき混ぜまくるけど、解決までたどり着いたものがいくつあったかは疑問です。でも、種まき専門としては、近年でナンバーワンちゃいますか。

 ただね、ここからは大阪の府民、市民に問題が突きつけられるんです。毎年優勝が求められる巨人に対して、阪神は3位でも、ようやったとほめてもらえます。役所もマスコミもぬるま湯なんです。橋下徹という引っかき回した人間がいなくなったからといって、元に戻って、何もしないのではダメなんです。これからは、大阪の府民、市民が自分でタブーに手をつけないといけない。

 結局のところ、住民投票は橋下徹の人気投票で、あれだけの大接戦だったので、今は誰も冷静になれません。でも、何年かして、「考えてみたら、ぬるま湯につかっていた俺たちを、あの男が目ぇ覚まさせてくれたなあ」と思える時が来るかもしれません。そんな伝説になってほしいのです。

     *

 にしかわのりお 51年生まれ。75年に結成した「西川のりお・上方よしお」で人気を博す。著書に「橋下徹はなぜ大阪で独裁政治ができるのか?」など。(引用終わり)

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