(朝日新聞より引用)
(5・17大阪の選択)労組の無力化 こだわり
(図表リンク)■橋下政治の深淵
今月9日、橋下徹大阪市長(45)は一通の文書を送った。市職員による労働組合の委員長に宛てたもので、こう記されている。
「職場外で個人的な意見・感想を表明することは、基本的に自由。ただし、住民投票においては、地方公務員法や条例における職員の政治的行為の制限規定の適用がある」
5月に実施される大阪都構想の住民投票に向け、労組が活動の許容範囲を質問したのに橋下氏が答えた。文書では「権限を有さない立場での無責任な発言は慎むべきだ」と牽制(けんせい)。条例違反による処分も示唆する内容に、地方公務員の労組・自治労の大阪府本部幹部は「恫喝(どうかつ)だ」と受け止めた。
大阪市の職員には市役所を解体する都構想への反対意見も根強く、橋下氏は神経をとがらせる。1月20日には市幹部の会合で「個別の職員が市職員の肩書でメディアにいろいろ語るのはやめてほしい」と述べ、事実上の箝口令(かんこうれい)を敷いた。
職員や労組への統制は、府知事から転身した2011年11月の大阪市長選で強まる。市職員の労組は現職の平松邦夫氏を支援。橋下氏は「我々が勝ったら一族郎党がどうなるか覚悟を決めておけ」と宣戦布告をした。(続く…)
(続き)
市長就任後、選挙中に市バスの運転手が無許可で職場を離れ、組合の集会に参加していたことが発覚。これを機に橋下氏は市役所の庁舎内から労組の事務所を立ち退かせ、全職員に政治・組合活動に関するアンケートの回答を求めた。さらに職員の政治活動を制限する条例をつくった。事務所の立ち退きやアンケートなど労組側が法的救済を求めた訴訟では、大阪地裁がことごとく橋下氏の手法を「違法」と判断。しかし、橋下氏は「色々な問題があった大阪市の労組をただしていくのは、選挙で選ばれた者の責務だ」と述べ、最高裁まで自らの正当性を主張する構えだ。
05年に労組の厚遇問題に手をつけた関淳一市長の時代から知る市の幹部は指摘する。「関改革は労組のやりすぎを是正する『適正化』だったが、橋下さんになって労組は無力化された。政治勢力としてのかつての影響力は見る影もない」
今月10日、東京・永田町。労組の支援を受ける民主党の会合に大阪市の労組出身の自治労府本部幹部も加わり、住民投票までの大阪の選挙対応を協議した。
話題に上ったのは、民主党が最近、大阪市内で行った世論調査の結果だ。支持率で民主党は第5党。住民投票の前哨戦となる府議選や大阪市議選は現状維持が難しいとの見通しだった。
「もう大阪はやってもダメだろう」。民主党側から投げやりな言葉が出た。
市の労組は反都構想の政治団体「府民のちから」の立ち上げにもかかわり、自民党候補の支援にも乗り出すが、足元の組合員の動きは鈍い。労組の顧問弁護士を務める北本修二氏は「職員が都構想に反対する意見をまとめて発表したり、ビラ配りをしたりしても条例に抵触しないが、萎縮が働いている」と漏らす。市幹部は「優秀な人材が大阪市役所を避けるようになっている」と心配する。
橋下氏は労組だけでなく、異論を唱える各種団体も「既得権」として無力化を図る。最近その標的に定めたのが自治会組織だった。(引用終わり)
「橋下徹は、必要以上に公務員を弾圧している。恐ろしいヤツだ・・・」
と言う印象を、読者に与えたかったんでしょうかね・・・?
しかし、何だかまとまりが無い文章に・・・
何が言いたいのか?よく分かりません・・・
市幹部の「優秀な人材が大阪市役所を避けるようになっている」
と言う証言が、すべてを表している気がします・・・
(敢えて書いたのは、朝日に残された良心か・・・)
シリーズの副題は「橋下政治の深淵」ですが・・・
前回・今回と、そのような内容とは言えなくなってきてます。
さすがに、その2で、同和との結びつきを、無理に強調したきらいがあったので、
問題化を警戒して、人柄・生い立ちに触れるのを抑えたのか・・・?
真意は分かりません・・・
まさか、ここで問題にしたから・・・
では無いですよね・・・(^^ゞ
関連
・朝日新聞「都構想は中身でなく、橋下徹の人柄で決めろ!キャンペーン」その3
・シリーズ「大阪都構想をやらないメリットを考える」(その2:大阪市役所編)