(EU離脱派勝利)次期首相候補の本命「ボリス・ジョンソン」を池上彰が解説。大阪都構想はこの人から生まれた!?

事前の予想を覆す結果になりましたね。

メディアでは、離脱に投票した人を、まるで間違った判断をしたかの様に報じてます・・・
チョット気になります。

結果はどうあれ、
民主主義で決めた結果は、(利害関係等は抜きにして)しっかり尊重しないとダメです。
悩みに悩んで投じた一票一票には、「思い」が詰まっているんですから。

それでは本題
キャメロン首相が辞任を発表
そうなると注目が集まるのは、離脱派の中心人物だった「ボリス・ジョンソン」氏

次期首相候補の本命と目されています。(私も恐らくなると思います)

そのジョンソン氏が、かつてロンドン市長として進めていたのが「大ロンドン」構想(グレーター・ロンドン)。

その「大ロンドン」構想を、一部参考にしてまとめられたプランが「グレーター大阪(都構想の元になった案)」
大阪再生マスタープラン大阪維新の会より)

キャラ濃すぎ!来日したロンドン市長(ボリス・ジョンソン)が超おもしろい(NEVERまとめ)

橋下さんが、この国民投票をテレビクルーを連れて取材に行ってます。
世界は大混乱ですが、テレビ的には棚ぼた的な結果ではないでしょうか(^_^;)

どんなレポートになるのか?
今から楽しみです。

この国民投票、都構想の住民投票と比較し、推移を見守ってきました。

選挙戦が終盤に入ってくると、残留派は有権者に「不安」で訴える作戦に出ました。

橋下さんも言ってましたが、
「やはり迷った時、人は最後『現状維持』を選ぶ」

まさに都構想では、如実にそれが出ました。
投票2ヶ月前は賛成が優勢でしたが、反対派は終始徹底して「不安」に訴える作戦を展開。
投票日が近づくにつれ反対(現状維持)が増えていきました。

しかし、英国市民は違ったのです!
むしろ、「不安」に訴える作戦に反発し、離脱派に変わる人が増えたのです。
その姿勢に、むしろ不信感を抱いた・・・
これには驚きました。

如何に有権者が、よく調べ、よく考えているかの現れではないでしょうか?

選挙期間中、ほぼ毎日NHKBSのBBCニュースダイジェストを観ましたが、インタビューを受けた市民で「決めていない」と答えた市民は居ても、「分からない」と答えた市民は一人も居ませんでした。
(残念ながら都構想の時は「分からない」だらけだった)

しかしそれは、こちらで書きましたが、報道姿勢に決定的な違いがあったので当然かと思います。
橋下氏、おおさか維新の応援「一切無し」。英国・EU離脱の国民投票の視察へ

そして、選挙戦最後に、残留派女性議員が犠牲になった殺人テロ・・・
信じられない痛ましい事件。
タイミング的に投票に与えるインパクトは大きいと思われました。

いわゆる、「情」に流されるのではないかと・・・
メディアもそういう見方で、離脱派には厳しい流れになると・・・私もそう思いました。

しかし、この事件も投票結果にほぼ影響しなかった。
有権者は「情」に流される事無く、冷静に判断したと言えると思います。
これも驚きでした。

「不安」にも「情」にも左右されずに、英国市民は冷静に判断し投票した。

このレベルが、橋下さんの言う
本当に「成熟した民主主義」なんでしょうね。

最後に、もう一つ・・・
投票結果は「EU離脱」になりましたが、次期首相がボリス・ジョンソンになったとしたら、最終的には離脱しないと見ています。

知っての通り、この投票には「法的拘束力」はありません。
必ず離脱すると決まっている訳ではないのです。

ジョンソン氏は与党保守党ですし、野党も含め議会の殆どは残留派です。

確かジョンソン氏が言ってた記憶があるんですが、
「離脱」が出来る状態で交渉しないと、EUは本気で交渉に応じない。

つまり、「離脱」を交渉のカードにして、難民・移民や漁業協定の問題等を解決すると言っているのです。

英国にとって一番良いのは、上記問題の解決をしつつ、経済・貿易のメリットを享受するためEUに残る。

ジョンソン氏が狙っているのはそこで、離脱に投票したある程度の人も同じ思いで投票したのではないかと推測してます。

完全に要求通りに行かなくても、ある程度の条件が引き出せれば、EUに残る選択をするのではないかと・・・
(その際には、総選挙で信を問うのか?また国民投票をするのか?)

ですので、ジョンソン氏なら意外に楽観視しています。

それ以外の人だと・・・今は考えたくありません(笑)

国民投票前の最後のテレビ討論
【英国民投票】EU残留か離脱か大討論 新旧ロンドン市長対決も

(動画の最後)ジョンソン氏の訴え、ゾクっときますね!

(追記)
EU「英国はなるべく速やかに離脱を」、未練断つ共同声明(AFP時事)

EU側も早速、(上記の様に)イギリスの好きにさせない姿勢を示しました。
ただ、これは諸刃の刃で、EU内の離脱志向の国とっては背中を押す事になりかねません。

EUは、イギリスとEU内離脱志向派の様子をうかがいつつ難しい舵取りをして行く事になりそうですね。

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