橋下氏「読売新聞の劣化が激し過ぎる。嫌いなものはすべてポピュリズムとして一蹴」12/6,7のツイート

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(橋下徹氏twilogより引用)
しかし読売新聞の劣化が激し過ぎるな。自分たちの考えと反対の見解はすべてポピュリズムとして一蹴。深い考察なく、ポピュリズムの一言で片づける。12月5日夕刊1面、イタリアの国民投票否決の解説が凄い。ポピュリズムという言葉だけですべて解説。こりゃダメだ。

読売新聞の思考停止かげんが半端じゃない。自分たちが支持する意見が反ポピュリズム。自分たちが支持しない意見をポピュリズム。これだけで全てを解説する。中身は全くない。大阪都構想の制度改革はポピュリズムと批判し、レンツィの制度改革は反ポピュリズムで賛成。深い考察はなく単なる好き嫌い。

読売新聞の劣化が激し過ぎる。嫌いなものはすべてポピュリズムとして一蹴。伊レンツィ改革は上院の議席を215減し、現在の3分の1に。実質一院制にするもの。維新が国会議員の大胆な削減を提唱すればポピュリズムだと批判し、レンツィ改革は賛成だと言う。何たる場当たり的主張。

伊レンツィ改革は首相と第一党に強烈な権限を与えるもの。比例第一党に自動的に過半数議席を与えるボーナス制に加えて上院の実質廃止。このボーナス制は憲法裁判所で違憲判決とされる大問題の制度だ。これこそ読売新聞の大嫌いな権力の集中のはず。読売は伊レンツィ改革をちゃんと見てるのか?

イタリアの国民投票で伊レンツィ改革が否定された。読売新聞はポピュリズムのうねりと馬鹿な解説をしている。イタリアの国会は比例第一党が自動的に過半数議席を得るボーナス制。それに加えて上院を実質廃止するレンツィ改革に国民は権力集中の不安を感じただけ。ポピュリズムという単純なものじゃない

大阪府と大阪市の意思決定を一本化する大阪都構想に説明が不十分、改革の将来が見えないと徹底反対していた読売新聞。ところがイタリアの上院と下院の意思決定を実質一本化するレンツィ改革には深く検証することなく賛成。単なる好き嫌いで賛成、反対を決めているだけ。

比例第一党が過半数議席を得る伊国会のボーナス制は大問題。これをやるなら比例代表制を止めて小選挙区制にすべき。ボーナス制度を残したままのレンツィ改革は極少数の得票率で首相・第一党が大権力を握る危険が大き過ぎるので反対。ポピュリズムではなくイタリア国民がここでも妥当な判断を下した。

伊レンツィ改革は比例代表制での下院ボーナス制と上院実質廃止が組み合わさって、極少数の得票率で第一党が強大な権限を有するリスクが高い。州ごとのボーナス制により州代表の性質を有したいた上院がなくなり地方の声はどうなるのかという懸念がある。反対の声は決してポピュリズムではない。

伊レンツィ改革と大阪都構想は思想も構造も軌を一にする。意思決定の一元化。ところが読売新聞は、大阪都構想には反対、伊レンツィ改革には賛成。その理由はポピュリズムどうからしいが、それは読売の好き嫌いだけ。中身の検証が全くない。読売新聞の劣化が激しい。

読売新聞だけでなく他の一般紙を見ても、ポピュリズムという言葉がここかしこで躍っている。批判したい政治にポピュリズムというレッテルを貼って、だからダメだと。それ以上の深い分析・思考は全くない。これは、自分の考え以外は間違っていると言っているのと同じ。

日本のそして世界のメディア・自称インテリの中で、ポピュリズムという言葉を使わずに政治を批評できる人はほとんどいなくなっているようだ。自称インテリがポピュリズムという言葉を使わずに政治を批評できるようになって、初めて政治はよくなるだろう。ポピュリズムという言葉を止めることが第一歩だ

参考:伊国民投票否決 首相辞任招いた大衆迎合主義 : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

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