(保育園落ちた)「かわいそうに、安倍首相、保育園なんとかしてやれよ!・・・でもウチの近所には作るなよ!」そして、抗議殺到・・・

時系列的にはおかしなタイトルですが、目を引くために敢えて付けました。

ここに来て大きく報道され、賛否いろいろな意見が出てきています。
千葉 市川の保育園新設 周辺住民の反対で中止に(NHK)

<保育園>「子供うるさい」開園断念…市川市に意見殺到(毎日新聞)

(引用)
 ◇周辺住民「建設ありきだった」

 千葉県市川市で4月に開園予定だった私立保育園が「子どもの声でうるさくなる」などと近隣住民から反対されて建設を断念したことが波紋を広げている。12日、抗議の声を中心に全国からメールや電話が約50件寄せられ、市は急きょ記者会見して経緯を説明した。一方、予定地周辺の住民からは「市や事業者は建設ありきだった。もっと意見を聞いて決めるべきだった」と批判の声が上がっている。【小林多美子】

 市川市の待機児童は昨年4月時点で373人と全国市区町村で9番目に多く、市や関係者も定員108人の保育園新設に期待していた。市によると、この日「断念に至る前に行政としてちゃんと関わっていたのか」「一部の住民の意見で中止になるのはおかしい」といった意見が北海道から沖縄まで全国から届いた。断念に異を唱える声が多かったという。

 建設予定地は幅約3メートルの道路に面していた。地元には保護者らの車や自転車の往来が激しくなり、危険が増すとの懸念がもともと強く、市の説明不足や対応の悪さを指摘する声も相次ぐ。

 周辺は一戸建てが中心の閑静な住宅街で、高齢世帯が多い。約30年前から住む男性(75)は「静かに暮らしたいと思ってここに家を買ったのに、いきなり保育園ができると言われて驚いたし、困った」と言う。事業者や市の説明については「建設ありきで話が始まった。市は待機児童を解消したくて、焦っていたのではないか。交通事情や周辺環境をもっと配慮すべきだった」と話した。

 50代女性は「定員数を減らすなどしてくれれば保育園自体には反対ではなかったが、市と話がかみ合わなかった」と振り返った。

 一方、会見したこども施設計画課の小西啓仁課長は「防音ガラスの設置や、交通整理員を配置することなどを提案したが、条件交渉まで至らなかった」と説明。「(対策が住民に)十分に伝わっていたか確認が足りなかった」とした上で「100%の理解を得るのは難しいと思うが、待機児童を減らすために市としてできることをやっていきたい」と述べた。

 ◇子供の声巡り各地でトラブル

 子供の声を巡るトラブルは各地で起きている。2014年には神戸市東灘区の保育園の近隣住民が、防音設備の設置や慰謝料100万円を求める訴えを神戸地裁に起こした。

 東京都目黒区でも、15年4月の予定だった保育園の開園が、住民の反対運動で今年6月まで延期された。目黒区では今年度中に国有地で着工し、17年4月に開園する予定だった保育園も、反対運動が起きた。区保育計画課によると「開園予定時期はお答えできない」としている。

 東京都の14年の調査では、保育園や公園などで遊ぶ子供の声について「うるさい」などの苦情を受けたことがある区市町村が7割に上ることが明らかになった。一方で「声を抑制するのは子供のストレスになる」といった指摘があり、15年3月の都議会で子供の声に騒音の規制基準を適用しないよう条例を改正した。【渡辺暢】

(何故か他では書かれない子どもを持つ保護者の意見を紹介)
【保育園開園中止】 「子供の声騒がしい」高齢者らが反対 千葉・市川 「子供の声しない町がいいのか…」と担当者(産経ニュース)
近くに住む2児の母で主婦、伊藤孝子さん(35)は「声がうるさい問題はあるけれど住民の方には理解してもらいたかった」と切実に訴えた。

保育園の騒音トラブルは必ず発生する。~千葉県市川市の開園中止は反面教師である~(yahooニュース)

子どもの声は騒音でしかない!? 開園予定の保育園が開園断念(ママスタセレクト)

子どもの声の問題を、交通問題にすり替えて反対しているのでは無いか?(単なるエゴ?)
と私自身も思っていましたが、色々調べてみるとそうでは無い様・・・

確かに接している道路は、一方通行になっている狭い道路。(間違えました。幅3m対面通行だそうです)

交通整理員を配置すると言う提案もあったが、住民は反対。
だったら、車送迎禁止にすれば良かったが、事業者側は譲らなかった模様・・・
やはり民間なので、収益に影響するかもしれない部分は譲れなかったか・・・

(以下の記事のコメントを参考にしました)
千葉県市川市の保育園の反対運動による開園中止はしょうがない(Enter101さん)

そこも民間、先の見通しが立たないとみるや、サッと引きました。

結局、地域住民も事業者も、そして困っている保護者も、誰もハッピーにならない、本当に残念な結末になってしまいました。

そうは言っても、案内の通り市川市は多くの待機児童を抱えている。(恐らく潜在している待機児童も相当いる)

この教訓は、今後の保育所建設に是非活かして欲しいですね。

また、保育所建設以外の方法も、もっと議論しなければならないと痛切に感じました。

最後に、やっぱりこの問題は「国レベルでは無理」と改めて思いました。
保育所1つ作るのでも、地域ごとこの様に色々な問題が絡んでくる。
橋下氏「待機児童対策の切り札は市町村長と地方議会に全責任を負わせること。その代り権限と財源も与える。首相や国会議員は待機児童には無責任でよい」4/11のツイート

P.S.
建設予定地だった所は、付近の住民が駅に出る為に使う裏道(歩行者・自転車用)に近く、通勤途中に利用しやすく好立地でした。

また、
40年50年前は、大雨が降れば近くの真間川がすぐに溢れて、しょっちゅう浸水していた地域。
その後、市が大規模河川改修を行い、最近は、そういう被害が全くという程無くなりました。

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