6/7 橋下氏ツイッター「特権意識ほど害悪なものはない。僕は知事時代から文楽の在り方について勉強し続けてきた。」

記事をシェアして頂けると嬉しいです

引用

6日毎日新聞夕刊(大阪)、2面。人間国宝竹本氏の「文楽軽視 未来が許さん」の記事を見てがっかりした。文楽構造改革を進めるにあたって、特別参与からは技芸員を始めとする文楽当事者の意識改革の芽生えの報告を聞いていたが、どうやら意識改革は全くなさそうだ。

文化関係の補助金を削減すると文化軽視とあらゆるところから批判を受ける。補助金と言うのは使い方次第で対象を活かすも殺すも自在となる。そして行政の補助金の多くは対象を殺すことが多い。それは行政マンや当事者が易きに流れ、とりあえずカネを出すという方向に向かうから。

活きたお金の使い方をしようとすると対象に努力を求めなければならないし、常に改革・改善が必要となる。しかし当事者は楽な方が良い。効果があるかどうかに関係なく、とりあえず今まで通りの補助金をもらい続けたい。それがいつのまにか既得権化し、効果もないままカネが出し続けられる。

今の日本、あらゆるところで税がこのような既得権化したところに効果の有無にかかわらず流れ続け、日本が成長することなく長期停滞でもがいている。文化の領域も全く同じ。これまで通りにカネが流れ続けることを良しとし、それが自己目的化し、本来の文化振興はどうでもよくなってしまっている。

文楽になぜ観客が集まらないのか。文楽界の構造的な問題を知事時代から指摘続けたが、行政担当者ではきっちりとした分析はできないし目の前の文楽の重鎮を前にするととりあえずこれまでの補助金を出し続けることが仕事となってしまう。文楽界には構造的な欠陥がある。文楽振興に誰も責任を負っていない

文楽振興会、文楽協会、技芸員、コミュニケーションは全くない。文楽振興の戦略も全くない。守ってもらうのが当然との意識。あらゆる事業、特権意識を持った時点で衰退の道が始まる。文化も同じ。特権意識ほど害悪なものはない。僕は知事時代から文楽の在り方について勉強し続けてきた。

府も市もこれまでの補助金を出すことしか念頭にない。今回、特別参与の事業分析をもとに、文楽一つに僕自身がどれだけの時間をかけて議論を詰めてきたか。僕はあらゆる領域を所管するので、メールで議論を多用する。竹本氏から橋下は文楽を軽視していると指摘を受けたのでメール議論を全て公開する。

これまでの行政や文楽界が何も考えてこなかったことが、文楽衰退の最大の原因。守ってもらうのが当然との特権意識に甘え、自分たちの世界の構造的な欠陥をあぶり出す作業を怠ってきた。世間とかけ離れた価値観、意識のもとに伝統に胡坐をかいてきたその結果が今の姿となった。そのことの認識が全くない

観客が集まらないのは全ては自分たちの責任という意識が全くない。観客が集まらないことには原因がある。それは全て文楽界の責任だ。それを他人の責任へ転嫁し、伝統があるから税で守れと当然のように言い続ける。税を用いることへの謙虚さが全くない。税は一般市民が血みどろになって収めているカネだ

税をもらうには一般市民への最大限の感謝が必要だ。それは300年続いた文化であろうとなんであろうと同じだ。なぜ文楽がこのように衰退したのか。観客が集まらないのか。その原因の全ては自分たちにあるとの認識に立たない限り、文楽に観客は集まらないだろう。

特別参与の分析に基いたメール議論を、今整理している。近々全てを公開する。文楽の構造的欠陥、闇を全て公開する。何故文楽が衰退したのか。それは技芸員を始めとする当事者の意識であることが明らかとなっている。文楽界に今一番必要なのは当事者の意識改革だ。そのことを文楽界は肝に銘じるべきだ

posted at 23:12:35

(橋下氏 twilogより)

既得権益を受けている人達は、それが当たり前になっているから、なぜそれが非難されるのか理解出来ないのかもしれません。

逆に怖いのは、既得権益を受けていない人々も、置かれている状況が当たり前になっているから、不公平と感じなくなり声をあげなくなってしまう事、だと思います。

トップへ戻る