橋下氏「正論を吐き続けても目標が達成できない時、批判を浴びてでも何かを犠牲にしつ目標を達成するのが政治です。日本はそれができないからダメなのです」7/2のツイート

記事にするのが遅くなりましたが、記録の為残しておきます

橋下氏「令和には、なんとか首相、戦勝国指導者、陛下に参拝いただける靖国に」7/1のツイートの関連ツイート

(橋下徹氏twilogより引用)


(出典:https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1145707193062182913)

その可能性は否定できません。だから戦勝国の指導者を、仲間に引き込むのです。僕と百田さんの違いは、正論を言い続けるか、言い続けてもダメなら何らかの策を講じるか、目標達成に向けてのアプローチの違い。インテリのように中韓に配慮しろ!戦争指導者は全てダメだ!から出発していません。

目標は誰が首相になっても参拝いただくこと、陛下にも参拝いただくことです。この目標を達成するために、正論を言い続けるのか、あの手この手の策を講じるのか、僕は後者。二重行政の解消!は過去大阪で40年言い続けられてきた。正論ですが、結局実現できなかった。だから大阪都構想に挑戦したのです。

大阪都構想に反対する人たちも、いまだ二重行政の解消は口にしますが、それ以上のことはしません。目標達成のためのアプローチの違い。こういう僕のだからこそ、大阪の改革を実行できたと自負しています。


(出典:https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1145875687254835200)

子供も連れて行って歴史の話を、しています。千鳥ヶ淵にも連れて行き、靖国との違いも話しました。政治の役割は正論を吐き続けるだけでなく、目標を達成することです。僕と有本さんでは、目標の設定の仕方と達成のためのアプローチが違うのでしょう。

そして目標達成のためにはいくばくかの犠牲を伴います。厳しい優先順位を付けるのが政治です。有本さん、百田さんの論は正論なのでしょう。しかしそれでは目標を達成できない。そのときに批判を浴びてでも何かを犠牲にしつ目標を達成するのが政治です。日本の政治はそれができないからダメなのです。

歴史や靖国問題の経緯など、その点は十分踏まえて、持論を展開しています。僕も政治家になる前までは、百田さんや有本さんのような主張をしていました。しかしそれでは何も変わらなかった。歴史や靖国問題の経緯論よりも、まずは首相と陛下に参拝いただくこと、これを絶対的第一順位にしています。


(出典:https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1145915566957322241)

で、これまでの百田さんや有本さんのような主張をし続けて、結局、首相も陛下も参拝できないままがこれからも続くことには僕は耐えられないですね。百田さんや有本さんと同じ主張は、僕は政治家になる前に言い続けてきましたが、結局15年経っても何も変わらず。

しかも自分が政治をやって、国政の現場も見て体験すれば、今のままでは首相や陛下の参拝はかなわないと確信しました。その認識の違いでしょう。ゆえに第一優先順位は、何が何でも首相と陛下に参拝いただくこと。

百田さんのような主張を続けることと僕のアプローチと、どちらの方が永続的に首相や陛下が参拝できる可能性が高いのか。100%の完璧はありませんので比較優位です。他国から軽蔑されるとういうのは百田さんの主観。戦争指導者が祀られていることを懸念している外国の政治行政関係者はたくさんいます


(出典:https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1145905055582707712)

小泉さんも、8月15日に行ったのは、任期最後の年です。オバマ前大統領が広島訪問をしたのも任期最後の年。その後の第一次安倍政権で日中の関係修復に務めました。これが政治の現実です。


(出典:https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1145936868766171137)

違います。靖国神社に首相と陛下に参拝いただくことが絶対目標です。そのための手段として靖国の国立化。もともとこのような施設は宗教法人管理ではなく、国立にすべきものです。そして戦争指導者分祀。その方法がダメなら百田さんはどんな案を?百田さんは中韓を無視して参拝しろ!としか言わない。

それができないのが今の政治だから、じゃあどんなアプローチがあるかを考えるわけです。百田さんと同じような主張は、僕も政治家になる前には言っていましたが、それで何にも変わらなかった。

百田さんが小泉さんの靖国参拝を持ち上げて、あのようにすればいい!と言うので、それは持続的にできないことですよ、と説明したのです。それ以後の政権で、民主も安倍政権も含めて、首相の靖国参拝が実現できたのは何例ですか?その現実を直視して、策を考えるのが政治です。


(出典:https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1145706253810667523)

ゆえに長島昭久さんの考えが秀逸だと思います。東京裁判で区分けされたABCではなく、日本独自できちんと戦争指導者の確定とその責任を論じる。百田さんは歴史を論じていますが、戦争指導者の確定とその責任についての論証が弱いと思います。日本は政治行政の場で正式に総括をやりましたか?

戦争調査会というものがありましたが、それもGHQにより廃止され有耶無耶のまま。2000年に入って、やっとその議事録が見れるようになりましたが、やっぱり総括が不十分ですね。戦争指導者の確定とその責任をきっちりと論じていれば、安易な靖国への合祀にならなかった。ここが日本の大問題です。

ABCではなく、日本自ら戦争指導者の確定とその責任について総括し、戦争指導者を分祀すれば、百田さんが懸念するように、中韓がBCを持ち出すようなことはできません。とにかく令和には首相と陛下が参拝できることを実行すること。それが絶対的目標で、正論を吐くだけはないというのが持論です。

正論を吐いて、変わらること、実行できることもあれば、まったく変わらず、実行できないこともある。それを見極めるのが政治です。正論を吐き続けるマターか、別のアプローチから迫るのか。竹島返還!北方領土返還!と叫び続けても永遠に返ってこないでしょう。じゃあ、どんな策を講じるのかです。


(出典:https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1145970448070397952)

ゆえにアプローチの違いです。僕の考えについて、歴史を知らない、靖国問題の経緯を知らない、という批判はあたりません。百田さんや有本さんが知っていること、考えているようなことは百も承知で、その上で色々と考えているわけです。あとはどちらの方が、目標達成の可能性があるかの問題。

今回のやり取りで、何が問題なのか、立場の違いの分岐点はどこにあるのかが結構明らかになったと思います。この論のきっかけは、有本さんが、基本的知識がないというようなコメントをしたことがきっかけ。有本さんからは靖国参拝の誘いを受けましたが、十二分にやっています。

僕は歴史等についても、有本さんや百田さんに負けるようなことはないと自負しています。エピソード的な情報は負けるでしょうが。その上で、アプローチを考えています。アプローチの違いへの疑問・批判はあるでしょうが、十分考えた上での持論だというところを理解してもらえれば十分です。

<<下に続く>>


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橋下 徹
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