少し遅くなりましたが、今後の選挙の為に出口調査等を記事にしておきます
2017堺市長選 選挙結果
(確定票数)最終投票率:44.31%
竹山 おさみ 162,318票
永藤 ひでき 139,301票 (その差23017票でした)
(前回2013)最終投票率:50.69%
竹山修身 198,431票
西林克敏 140,569票 (その差57862票)
NHKは24日、有権者の投票行動や政治意識を探るため、出口調査を行いました。
調査は、堺市内の24か所の投票所で投票を終えた有権者、3158人を対象に行い、およそ73%にあたる2310人から回答を得ました。
期日前投票は、調査の対象に入っていません。【支持政党】
投票した人に、ふだん支持している政党を尋ねた結果です。
自民党が28%、民進党が5%、公明党と共産党がいずれも6%、日本維新の会が22%、自由党が2%、社民党が1%などとなっています。特に支持する政党のない、いわゆる無党派層は最も多く29%でした。【支持政党別の投票の傾向】
(参考:2013年)
支持政党別に投票の傾向を見てみます。
竹山氏は、推薦を受けた自民党支持層の70%近くを固めた他、同じく推薦を受けた民進党支持層の70%台半ば、自主投票とした公明党支持層から、60%台半ばの支持を得ました。
また、竹山氏を自主的に支援した共産党支持層からも90%台半ばの支持を得ました。
特に支持する政党のない、無党派層からも60%以上の支持を得ています。
これに対して永藤氏は、自民党や公明党の支持層から30%以上の支持を得た他、日本維新の会の支持層の90%台半ばの支持を固めました。
無党派層からの支持は、40%近くとなっています。【大阪都構想の議論について】
投票先を決める際、各党の意見が対立してきた、いわゆる「大阪都構想」の議論を考慮したか尋ねた結果です。
「考慮した」と答えた人は66%、「考慮していない」と答えた人は34%でした。
いわゆる「大阪都構想」の議論を投票先を決める際に考慮したかどうかと投票の傾向を見てみます。
竹山氏は今回の選挙戦で前回と同様、「都構想反対」を前面に掲げてきましたが、永藤氏は「都構想は選挙の争点にならない」としてきました。
出口調査の結果では、大阪都構想の議論を投票先を決める際に「考慮した」と答えた人の半数余りが、竹山氏に投票した一方で、永藤氏にも40%台半ばの人が投票したと答えています。【竹山市政の評価】
「竹山市長の2期8年の市政運営をどの程度評価するか」を尋ねた結果です。
「大いに評価する」が14%、「ある程度評価する」が47%、「あまり評価しない」が25%、「全く評価しない」が13%でした。
竹山市長の市政運営への評価と投票の傾向を見てみます。
「大いに評価する」、または「ある程度評価する」を選んだ人のうち、80%以上が竹山氏に投票したと答えています。
また、「あまり評価しない」または「全く評価しない」を選んだ人のうち、90%近くが永藤氏に投票したと答えています。【新市長に最も期待する政策】
新しい市長に最も期待する政策を尋ねた結果です。
「医療・福祉の充実」が最も多く36%、「景気・雇用対策」が21%、「教育・子育て支援」が20%、「行財政改革」が8%などとなりました。
新しい市長に最も期待する政策として『医療・福祉の充実』を選んだ人のうち、60%台半ばが竹山氏に、30%台半ばが永藤氏に投票したと答えています。
『景気・雇用対策』を選んだ人では、竹山氏がわずかに永藤氏を上回っています。
『教育・子育て支援』を選んだ人のうち、60%近くが竹山氏に、40%余りが永藤氏に投票したと答えています。【前回投票したのは】
前回、4年前の市長選挙で誰に投票したか尋ねた結果です。
現職で無所属の竹山氏に投票したと答えた人が57%、大阪維新の会の新人、西林克敏氏に投票したと答えた人が26%、「投票しなかった」と答えた人が17%でした。
前回竹山氏に投票したと答えた人のうち、今回の選挙でも竹山氏に投票したと答えたのは80%以上にのぼりました。
一方、前回、大阪維新の会の西林克敏氏に投票したと答えた人のうち90%台後半が、今回の選挙で大阪維新の会の新人の永藤氏に投票したとしています。【安倍内閣の支持】
安倍内閣を支持するかどうかを尋ねた結果です。
安倍内閣を「支持する」と答えた人が58%、「支持しない」と答えた人が42%となっています。
安倍内閣を「支持する」と答えた人の投票の傾向をみてみます。
竹山氏に投票したと答えた人は、永藤氏に投票したと答えた人をわずかに上回っています。
(MBS調査分)
前回から票差を詰めたのは、公明支持層と無党派層から支持を広げた様にみえます
自民・民進・共産支持層内での割合は、ほぼ変わらないので、ここはこれ以上の切り崩しは難しそう
もし、あるなら年齢や性別別の調査も、非常に興味のある所です
「医療・福祉の充実」を重視した層は、永藤さんが大きく負けている
→竹山陣営は、高齢者狙い撃ちの選挙戦で、結果を出した(都構想の時もそうだった)
上下水道代が高い件は、あまり響かなかった?
前回現職に入れた8割が、また投票したのも興味深い(現職のアドバンテージ?)
堺市民は意外に、現状に満足と感じている?
ここからは選挙戦雑感(思った事を箇条書きに)
・竹山陣営のマニフェスト・選挙HPのデザインは、悔しいが良く出来ていた。
維新と比べて、明解で視覚から良いイメージが湧くような作り。お金と人員を掛けて専門家が作り上げていたのだろう。この辺りは無党派層に響く所なので、今後の対応は必須かと思う。
・今回も発生した「デマチラシ」そして「脱法チラシ」(選管が認めていない選挙チラシ)
維新は法案を提出できるのだから、対策法案を国会に提出して欲しい。
デマチラシ対応は急を要するので、例えば、選挙期間中でも選管?警察?がデマ認定すれば、メディアは即刻デマチラシである事を報ずる義務を負うとか
「脱法チラシ」は、候補者の名前が書かれていなければ、それを特定できるような事が書かれていても選挙チラシにはならず、選挙中いくらでも撒くことが出来、野放し状態(共産系の十八番)
これを法律改正して、選挙中は「選管が認めた選挙チラシ」以外の選挙を連想させるチラシを配ってはいけない、とする。
これは維新だけでなく自民も困っているはずなので、賛同してくれるのでは?
・堺市民が現状に満足していたのかも・・・
この4年、堺市は実際、停滞・衰退していたと思うが、
この間、アベノミクスで経済全体が底上げされてしまったので、それがぼやけてしまったのではないか?
特に関西圏は観光客も特に劇的に増え、その恩恵に堺も少なからずあやかったと思う。
意外に、個人個人でみるとそんなに悪くなったと感じていなかったと・・・
残念ながら、維新の主張は響かず、現職を支持する結果になったのかと
もちろん、大阪市を知る人は、さらに上乗せで伸びてるのを分かっていると思う
何もしない堺は、良くも悪くも全国平均
(竹山派は何でも他と比べて悪くないと言ってたが、日本はほとんど相乗り市長、普通は何もしないから、似たような数字になる)
逆に怖いのは、アベノミクスが失速した時、その時は、はっきり出てしまうと思う
大阪市は踏みとどまると思うが、堺は他の市と同様に、悪くなるだろう
でも、そうならないと気が付かないのかもしれない、普通の市民は・・・
・今回はネットでも、投票日前日にデマニュースが流された。
米国では、その応酬が当たり前になっている。
左派?は、この攻撃を使ってきた。
しかし、維新を応援してカウンターを打ってくれるネットメディアは無いので、やられっぱなし
今回yahooには抗議をしたが、また次回もやられるようなら、何かしら法的対策が必要かと
また、何か思いついたら加筆します
コメント
アホボンが今しがた小池新党のことを「新しい物に目を向けるのは人間の性」と相変わらずピント外れのコメントを発していましたが、そのコメンは数年前に維新に投げ掛けられていたものなんです。現状に満足している者は変化を拒絶し、甘事に目を向けようとはしません。庶民的無党派層の掘り起こしを維新は特命事項とし、マンネリ化打破の一撃を考案すべき。橋下氏に再登場を強く求め、進言出来る者はいないのでしょうか。
私は、堺市民が現状に満足しているとは思えませんでしたね。
単純に、「堺の停滞は感じているが、維新は堺をどう成長させてくれるのか分からない」「だったら現状維持でいいか」くらいの理由。
◇消極的賛成
つまり、消極的賛成で、竹山に入れてしまった人が一定数いた。ただ、それだけの話だったと思います。票差も、実質、1万501票差とごく僅かな差だった訳ですし。
竹山 16万2000票-1万1501票=15万499票
永藤 13万9000票+1万1501票=15万501票
単純計算で、市議会議員 2~3人差。ほんの少しの工夫、「永藤さんが今年の春に取り組んでいた計画に、具体的な日程を入れるだけで勝てた選挙だった」と私は思います。
例えば、竹山の失態。市の職員親族の生活保護受給問題も、永藤さんが、「どう取り組むかを示すだけで、永藤さんに投票した」と言っている人も、数人いましたし。
要するに、竹山の失政に対して、「維新ならこうする」というPRにもっと重点をおくべきで、選挙妨害やデマは粛々と処分し、ネタにする必要は無かったという事です。不快であるのは紛れもない事実ですけど。
実際、誰が見ても、「共産党の妨害はけしからん」とは思います。しかし、それで投票しようとは思わないでしょう。維新の選挙活動をじっくり見ておらず、かつ、その場にいなかった人からすれば。