(最初の記事から、大幅に書き換えました)
依存症:多い日本 ギャンブル536万人 厚労省研究班(8/21 毎日新聞)
536万人「ギャンブル衝動抑えられず」 厚労省研究班(8/21 朝日新聞)
新聞・ネットで紹介されたセンセーショナルな記事・・・
536万人・・・
いくらなんでも多いんじゃないかと思い、実参加人口を調べてみました。
「レジャー白書」より
パチンコ人口:970万人(2013年)
※ちなみに平成の初め頃は約3,000万人だった。
公営ギャンブル全体(競馬・競輪など):1,660万人(2012年)
※現在、JRAの売り上げはピーク時(平成9年)の60%まで落ち込んでいる。
パチンコ・公営ギャンブルの合計参加人数:約2,630万人
(宝くじなどは除きました。「夢」を買う人を、まさか依存症扱いしないでしょう・・・)
2,630万人の内、依存症536万人・・・
いくらなんでも、ちょっと多い気がします・・・
(536万人は)推定から、はじき出した数ですので、実態との乖離を感じますね・・・
ちなみに、記事の中では、IT(ネット)依存症は421万人と推定している。(私もその1人!?)
「ニールセン」調査
パソコン・スマホ利用者:9,354万人(2013年度)
スマートフォンからのネット利用者は直近1年間で1,100万人増加 (ニールセン)
ネット依存症が増えている事を考えると、そちらの方が「遥かに」深刻な気がします・・・
上記データの存在を意識して、あの記事を読むと・・・
問題の本質が違う所にあるんじゃないの?
見出しで目を引いて、随分、恣意的な記事なんじゃないか…って思えてきませんか?
(引用)
研究班は昨年7月、成人約4000人に面接調査を実施した。その結果、ギャンブルについては、国際的に使われる指標で「病的ギャンブラー」(依存症)に当たる人が男性の8.7%、女性の1.8%だった。海外の同様の調査では、米国(02年)1.58%▽香港(01年)1.8%▽韓国(06年)0.8%などで、日本は際立って高い。
(毎日新聞「依存症:多い日本 ギャンブル536万人 厚労省研究班」より 2014/08/21より)
気になるのは韓国の数値。
ご存知の通り、
「ギャンブル依存症」が社会問題化して、パチンコを法律で禁止し廃止(2008年)した過去がある。
しかし現在、「カジノ」は行われているし「競輪」も日本を手本にして行われている。
その韓国が日本の「5分の1」とは・・・
くどいですが・・・
この調査、信用できますかね??
もし、信用できるとしたら、カジノはギャンブル依存症に影響しないって事ですよね!
やはり、記事に「何か意図」があるから、「ちょっと待てよ」という部分が出ちゃうじゃないですかね・・・?
以前にも、そんな事ありましたよね??
まあ、人によっては、この記事も「恣意的」だって言うんでしょうけど・・・(^_^;)
・身内からも「ウソ」と指摘された「依存症536万人」に、こだわり続ける朝日新聞
関連
・朝日新聞、再び「ギャンブル依存症:536万人。だからカジノやめろ!」の主張(天声人語)
・カジノ 20年までに3ヵ所 政府検討、大阪・沖縄など候補 日本人には入場料
・テレビ朝日は「パチンコ大歓迎」なのに、「カジノ解禁反対」を社説で唱える朝日新聞
・橋下市長、カジノ法案審議入り評価、大阪誘致目指し「大前進だ」
コメント
鋭いご指摘、ご考察だと思います
もはや半島国家との結びつきが疑いようもない朝日毎日両紙のプロパガンダを背後で糸引くは、同じく半島資本が幅を利かせるパチンコ業界でしょう
国内のギャンブル人口のパイを食い合いしないでいいようにカジノと一線引く計算
しかし、まったく無法状態の「非公営ギャンブル」パチンコが、闇団体の資金源となり、表層的には生活保護層や貧困層が依存症となり生活困窮解決の糸口が見えないという社会問題は完全に無視でまかり通ってしまっている現実
公営カジノは、どこの国でも厳重に管理、警備が整っており、パチンコなんかよりははるかに健全だと思うんですが
正直なところ、この記事に関しては恣意的というよりも、かなり正確に日本の実情を表しているように思いますね。
というのも、元ネタとなった「調査」が記事を報じた社の独自調査ならまだしも、公的機関としてそれなりの責任を負う厚生省であることに加え、現実的な問題として各国に比べて日本はギャンブルとの接触機会が極端に多いからです。
その原因はもちろんパチスロなわけで、日本人は47都道府県のどこに行ってもパチスロ店舗がある風景に慣れていますが、世界でこんな国はありません。
有名人にアイドル、漫画にアニメなどがパチスロとタイアップし、これだけギャンブルが日常的に文化面に溶け込んでいるのは日本だけです。
確かに韓国の0.8%には違和感を感じますが、しかしそれでこの調査が恣意的であると疑ったり、間違っていると考えるよりも、素直にこれだけパチスロが氾濫してる日本の現状を踏まえれば、「男女100人に5人くらいはギャンブル依存症」という調査結果も、それほど不思議ではないと思います。
私は20代ですが、周りの友人知人を見ても、ぶっちゃけそんなものじゃないかと思いますよ。
日本のギャンブル依存症の問題は、パチスロが氾濫していることによる「ギャンブルの敷居の低さ」に尽きると思いますね。
ここは橋下さんが主張するとおり、政治的にも行政的にも長らく無法地帯だったパチスロ業界にメスを入れて、今までグレーとされてきた部分を「明確化」し、遠からず実現するであろうカジノを含めて全体的な適正化することが必要だと思います。
その意味でも、橋下さんには期待したいですね。