【一から都構想(3)】「特別区」って何?(産経新聞)
(以下引用)
※特別区のイメージ(画像リンク)とし君 大阪市には今でも「区」がありますよね。大阪都構想の「特別区」とどう違うんですか?
まち子先生 24ある今の区は「行政区」といって、約267万人の人口を抱える市の行政運営を効率化するための区分なの。区長は市の職員で、市長の部下だから権限が限られるのよ。
とし 特別区になると、区民が区長を選挙で選ぶことになるんでしたよね?
まち その通りよ。特別区は東京23区みたいに独立した自治体になるから、区民が選挙で選んだ区長は、ほかの市町村長と同等の権限を持つことになるの。
とし つまり、区長が市長の部下から、区民のリーダーに“出世”する、ということですね?
まち そうなるわね。
とし 特別区になれば他にも権限が増えますか?
まち 区ごとに議会がつくられて、区民が選んだ区議会議員が予算などについて議論するから、税金の使い道を独自に決めることができるのよ。教育委員会も区ごとにつくられるから、今みたいに行政サービスがどの区でも一律というのではなく、より地域のニーズに合ったサービスができるとされているわ。
とし なるほど。でも水道事業など今、市がやっている事業すべてを5つの特別区が新しく始めるとなると、かなりの手間とコストがかかりそうですね。
まち だから水道みたいに共同運用した方が効率的な事業は、5つの特別区で共同で「一部事務組合」を作って運営することにしているの。ただ、組合は法律的には自治体と同じ扱いなので、都構想反対派は、二重行政の解消どころか大阪都(府)と特別区と一部事務組合の“三重行政”になると批判しているわ。
とし いろんな意見も聞いた上で、慎重に考えないといけないですね。(引用終わり)
(管理人の補足)
一部事務組合については、ごみ焼却処理事業について、すでに大阪市・八尾市・松原市で設立して運営しています。
都構想ならではの制度ではなく、行政効率化の為、普通に多くの自治体で行われている制度です。
「何で特別区の数は5つなのですか?もっと多くてもいいのでは?」(都構想・住民説明会・質問集)
【おさらいしよう!】(一から都構想)「2.区割りや住所はどうなるの?」
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