9/21 橋下氏ツイッター 「どうも今の尖閣を巡る日本政府の対応は出たとこ勝負の感がする。」

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(引用)

RT @taroise: 大阪の地下鉄のポプラに行ってきた。決済でICOCAが使えた。これは結構衝撃。ちなみに阪急の構内のアズナスは関西私鉄系カードのPiTaPaは使えるがJR系のICOCAは使えない。地下鉄駅構内でICOCAが使えるのはすごいこと。私鉄も入札制度をとったらいいのでは 笑 @t_ishin

交通局に伝えます。トイレの一斉改修の際に、何らかのことができれば良いのですが。民営化になればこういうことはどんどん進みます。 RT @momiry: @t_ishin 授乳室もつくってください

尖閣を巡る現状。日本政府は戦略、戦術をきっちりと持っているのだろうか?石原都知事の尖閣購入宣言に引きずられて国有化を進めてしまったとしか思えない。そこに何の戦略・戦術も感じない。ケンカの黄金則は、結果を見定めてケンカを始めること。相手に逃げ道を残しておくこと。

日本政府は大丈夫かな。衝動的なケンカほど危険なことはない。出たとこ勝負ってやつ。どうも今の尖閣を巡る日本政府の対応は出たとこ勝負の感がする。それと自民党も自民党だ。本当に今、国有化が必要ならもっと前にやっておけばいいじゃないか。それができなかったんでしょ。

今の尖閣を巡る日中ゲームを冷静に分析すると、中国の尖閣への支配事実が積み重なっている。自民党の総裁選候補は実効支配を強める!と威勢のいいことを言うけど、具体策がない。事実を積み重ねているのは中国なんだよ。中国は尖閣沖のEEZで中国漁船を検査し始めた。

今の状況のままだと、中国は、これまでやったことのないことをどんどんやり出す。今は自国漁船の検査だけど、台湾と手を組んで、台湾漁船まで検査し始めたらどうする?こうやって事実を積み重ねてきている。一方の日本だけど、国有化と言うのは事実の積み重ねではない。概念的なもの。

所有権はあくまでも法制度に支えられた概念で、実効支配ではない。実効支配とは事実。だから野田首相が、国有化はするけど、船だまりなどの施設は作らないというのは、全く理解できない。実効支配を強めるというのは、事実を積み重ねることであって、権利関係はあまり意味がない。

そして事実の積み重ね方としては2つある。相手と武力衝突を起してのやり方と、ずる賢くやるやり方。武力衝突の例は、韓国が竹島を不法に実行支配したやり方。日本はあれをやると言うのかね。それは知恵がない。韓国が竹島を実効支配したやり方は、民主主義のレベルの低いやり方だ。

やっぱりここは、石原東京都知事にご登場を願って、東京都の尖閣購入でいったん落とすべきだ。東京都所有でも国所有でも権利関係においては大差ない。むしろ、東京都所有と言うことであれば、これまでの栗原さん所有から一段進む。中国にとっても国所有から一段下げさせたことになる。

重要なことは実効支配なんだから、権利関係は東京都所有にしておいて、尖閣を巡る支配事実について再整理した方が良い。このまま支配事実のレベルを武力衝突レベルにエスカレートしても双方に利益なし。民間人所有だと場合によっては中国人所有にもなり兼ねなかったので、心配はしていた。

僕は国有化よりも、国境付近や安全保障上問題のある国土は、外国人に売却禁止とするルールを考えていた。維新八策に入れてある。権利関係はそれで保全し、あとは実効支配をどうやっていくか。こちらに知恵を絞るべきと。ところが今、権利関係のところでこれだけ日中がホットになった。

日本政府も、戦略戦術をもってケンカをしたのならそれを進めれば良いが、行き当たりばったりのケンカなら、いったん仕切り直すのもケンカの常道。威勢のいいことを言うだけの奴って、弱い奴が多い。犬に例えて言うじゃない。まあ僕みたいな奴ね。本当にケンカの強い奴って、やっぱり戦略戦術上手。

今までは、栗原さん所有だった。色んな外交上の知恵でそうしていたんでしょ。そして自民党もそれを認めていた。そこから一気に国所有まで引き上げますかね。外交の基本は、現状維持、積み重ねられた事実の尊重でしょ。国所有に上げて、現状維持を崩すなら、それなりの理由が必要。しかも相手帰責の理由

今回、国所有にしたのは、石原都知事の購入宣言というあくまでも国内事情に基づくものでしょう。これは外交上の理由にならない。まずは東京都所有で収める。中国も、ここまで来たら、これは認めてもらわなきゃならない。それとこれは中国の責任だが、尖閣を巡って騒がしくさせているのも事実。

これまでの積み重ねられた事実を逸脱する漁船活動や香港活動家の上陸を許した。それによって日本人の上陸も始まった。ゆえに人命救助の観点から、しかるべき要員を尖閣に置く必要がある。あくまでも日中双方の国民の命を救う「人命救助の観点」。

国有化から都の所有にするのだから、中国もこれくらいは認めてくれないと。国内ナショナリズムは、いつの時代でも為政者にとっては脅威だ。選挙で落ちるだけでなく、場合によっては本当の命まで奪われかねない。しかしそういう中にあっても知恵を絞り、外交秩序を維持するのが為政者の使命だ。

尖閣は東京都所有とういところで権利関係を整理し、事実としての秩序を整理し直すべきだ。これまでの積み重ねられた事実を崩すような活動は中国も止めるべき。今まで積み重ねられた事実を前提として日中双方で新しい合理的なルールを作るならそれも良し。日中中間線の中国の一方的なガス田開発も含めて

いったんケンカが始まったら、それをうまく収めると、その後の話は結構進むものだ。お互いこのままエスカレートしても仕方がないよな、と思い始める。尖閣を巡って日中双方がこのように熱くなった以上、これをうまく収めて、次のルール作りへとつなげるべきだ。

中国も世界の中で責任ある大国になったのだから、しっかりしてもらわないと。デモは良いけど、暴力は押さえてくれ。国際社会においてみっともないよ。またこういうことが起きたら、全ての交流を止めると言う子供じみたことも止めた方が良い。国際社会は、皆腹の中で馬鹿にしているよ。

韓国の李大統領の竹島不法上陸で、日韓関係はホットになったけど、交流事業はそのまま問題なくやっている。大阪市で行われた、釜山市、上海市、大阪市の観光交流事業に、上海市だけ不参加。釜山と大阪はきっちりとコミュニケーションをとっています。竹島の問題は、それはそれ。

これが成熟した国家の振る舞い。何か問題あれば、全ての交流事業中止って。昔の中国だったら、それをやってもまあ中国だから仕方がないよね、で終わっていたけど、今の中国は違うはず。世界の中での重要な大国となった。大国なら大国らしく堂々と振舞うべきだ。

日本も日本で柳条湖事件の意味をしっかりと認識すべきだ。戦後日本が歩んだ道のりには誇りを持ち、中国への3兆円を超すODAの事実もプライドとしてしっかり持てば良い。中国に対して言うべきことはしっかりと言う。しかし、過去の行為が全て簡単に水に流れるわけでないことも認識すべきだ。

加害者側が被害者に、すべて水に流せと言うのは、日本の道徳観念ではないでしょ。欧米だとそいうこともあるのかもしれないが。政治は何をやるのもタイミング。柳条湖事件の、中国では国恥の日とされているこの時期にぶつけんでも良いでしょ。いずれにしても、今回のケンカは、戦略も戦術もなかった。

戦略・戦術がなかったのだったら一旦仕切り直すべきだ。国民から、特に無責任な愛国主義を掲げるテレビコメンテーターなどからは非難の嵐かもしれないが、賢い日本国民は絶対に理解してくれる。東京都所有、人命救助のための要員配置。そしてこれまで積み重ねられた事実を前提としての秩序作り。

まさに政治家の腕の見せ所。威勢の良い言葉だけではダメ。うーん、なんだか、自分に対する戒めのようになってしまった。
(橋下氏 twilogより)

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